医薬経済オンライン

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広げた風呂敷だけ残る「創薬力強化」策

岸田政権の終わりと製薬業界

2024年9月1日号

「だいぶ抽象的、定性的」(日本医師会の長島公之常任理事)  24年度薬価制度改革には「迅速導入加算」の新設、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の見直しによる薬価維持など、製薬業界が歓喜に沸く改革メニューが並んだ。ただ、中央社会保険医療協議会は「その影響検証」を業界に課した。8月7日の中医協薬価専門部会は、業界が現時点での取り組みを報告する場となった。  しかし、冒頭に示した長島委員の発言のように、手厳しい声が相次いだ。森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は、業界が実施したアンケート結果に対し、投資優先度の変化が「思ったより低い。正直もっとポジティブな結果が出ると期待していた」と吐露。24年度改革では「大方の業界団体の要望は取り込まれた」にもかかわらず「なぜこのような結果になったのか」と質した。  これに対し、EFPIA(... 「だいぶ抽象的、定性的」(日本医師会の長島公之常任理事)  24年度薬価制度改革には「迅速導入加算」の新設、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の見直しによる薬価維持など、製薬業界が歓喜に沸く改革メニューが並んだ。ただ、中央社会保険医療協議会は「その影響検証」を業界に課した。8月7日の中医協薬価専門部会は、業界が現時点での取り組みを報告する場となった。  しかし、冒頭に示した長島委員の発言のように、手厳しい声が相次いだ。森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は、業界が実施したアンケート結果に対し、投資優先度の変化が「思ったより低い。正直もっとポジティブな結果が出ると期待していた」と吐露。24年度改革では「大方の業界団体の要望は取り込まれた」にもかかわらず「なぜこのような結果になったのか」と質した。  これに対し、EFPIA(欧州

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